中間ストーリー1 影で企む者

BGM:ZUIRET「Wisdom, and his icy cold」

正男:啓祐!!起きろ、起きるんだ!!





啓祐の頬を力いっぱい叩き続け、なんとしてでも目覚めさせようとする正男。


だが仲間の閉じられてしまった瞼は、二度と開かなかった。






沙希:啓祐、どうして皆を置いてくのよ?なんでこんなことになったのよ?


ザトシ:たぶんケーブルタウンで何かが起きたんだ。


正男:つまり犯人が、啓祐を殺そうと仕組んだことなのか?


ザトシ:たぶん犯人は、誰が死んでも良かったはずだ。
    たまたま啓祐が犯人の近くにいたがためにこんな目に遭った。
    それで俺たちの戦意を喪失させようとしたんだろうな。


沙希:なんてことを考えるのよ!許せないわ!!








まわりで隊員たちが涙を流している。ついに沙希も大声で泣き始めた。






事件の始まりから数日で、正男の友人は命を落とした。






戦友は犠牲となり、そして正男たちに決意させた。






必ず、この事件を解決し、無念に終わった魂たちを安心させると。






惨劇を起こした者たちを、徹底的に裁いてみせると。











啓祐の遺体は、ファイタータウンから少し離れたところにある崖の下に埋められた。





正男は、本部に啓祐の殉死を伝えた。残っていたトレイドと浩二は大慌て。




既に日は改まり、現在深夜2時。また、ヘリを止めた場所へ戻るには1時間かかる。








仕方なく今夜は崖のふもとにあいていた穴の中で野宿することにした。




幸い隊員たちを皆押し込められる広さだった。そこへ早々と入った正男とザトシはすぐに眠りに落ちた。








そして沙希は、啓祐の埋められた場所の前で、彼の魂の冥福を祈っていた。














この時、彼らはまったく気づいていなかった。











彼らの上空に、無人の偵察ヘリがいたことを。











モニターに映し出される映像。そこに沙希の姿が映っている。偵察ヘリからの映像のようだ。




一人の男がコーヒーを片手に、何時間も戦闘救助隊の動きを見張っていた。




そこに2人の男が現れる。





???2:調子はどうだい?




???1:ざまぁ見やがれ。ターゲットは計画通りに仮死状態に陥った。




???3:ちょっと待て。今お前すごく重要な事言ったぞ。ばらすなよ!




???2:・・・・アホか。




???1:OTL。それで次の手はどうする?



???3:たぶんあいつらは仇を討とうとするだろう。それを食い止めねば。




???2:これ以上放っておくと厄介だしな。ここまで引き込んで始末するか。




???1:ここまで、ってことはこの研究所にか?




???3:だけどどうやって?あいつらはここを知らんはずだ。




???2:大丈夫。俺のすばらしいアイデアで必ずや成功させてやろう。




???2に手招きされ、???1と???3が彼の近くに寄る。




???:名案じゃないか!!あの娘を生け捕りか!




???3:馬鹿野郎、大声で言うんじゃない。




???1:ダイジョーブ。赤字で拡大表示はされてないから。




???2・???3:そういう問題じゃないだろヴォケ




???1:OTTTTTTTTTTTTTTL




???3:だが、彼女を連れ去るにしても他の奴らがうじゃうじゃいたらちょっと・・




???1・???2:あんたも漏らしてるだろがヴォケ




???3:OTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTL




???1:それなら任せろ。あいつらのいる崖の向こう側には何がある?




???2:そりゃ谷だろ。大きなもろい橋もかかっている。




???3:さらに先へ行くとスピードタウンがあるな。




???1:そこそこ。そこにペトモンを集結させている。そこで騒動を起こせば・・・。




???2:気をそらさせておいて隙を突く。初歩的だが一番早いな。




???3:一番早いのは今連れ去ることだぞ。




???1:それじゃおもしろくない。戦闘救助隊の隊員どもに、自分たちがいかに愚かかを教えてやりたいからな。




???2:じゃ、うまく気を引いたら、俺と???1で迎えにいくわ。




???1:ワープ土管で行こう。仲間が救出に来やすいようにな。




???3:隊長らしき赤帽子に止めを刺すのはだれだ?




???2:それは俺がやろう。発案者だからなwwwwww。




???1:任せたよwwwwww。




???3:wwwwwwwww。












黒幕たちの攻撃が、本格的に始まろうとしていた。



To be continued...